ストーンヘンジに新遺跡
AFP=時事 2015年9月8日(火)8時43分配信
英ストーンヘンジ世界遺産遺跡内に新たに見つかった巨石群のイメージ図。ルートビヒ・ボルツマン研究所が作成したものを英国科学協会が公開(2015年9月7日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News
本園師芳 Shiho Motozono
本園師芳 Shiho Motozono
1980 福岡県生まれ 柳下村塾で過ごす
1999 伝習館高校卒業
2006 高橋芸友会賞展/東京芸術大学
2007 中村研一とネオ九州派結成
2009 東京芸術大学院修了
2011 “福 島 広 爆 原 発”のポストカード設置・配布/広島
2013 「今日のオブジェ展」/ギャラリー湯山
HINOMARU旗を掲げるパフォーマンス@善導寺・高田/新潟
2014 「見ること・描くこと」展/東京芸術大学大学美術館
「サイトと野性」展/ギャラリー湯山
「サイトと野性」展『HINOMARU旗』農舞台屋上(9/6〜9/7)、『米・国』ギャラリー湯山
『HINOMARU旗を掲げるパフォーマンス@善導寺・高田』2013
『太極旗を翻して/太極旗を翻して,Project for Seoul City Hall,ROK』2005
『NEGATIVE LINE』 2006
『Infinity with You』 2007
Gallery10月号に記事出る
「サイトと野性」展の9月14日のオープニングイベントを中心とする記事がGallery10月号に載りました。取材に来ていただいたH編集委員様に感謝しつつ、掲載させていただきます。
「サイトと野性」展趣意書
展覧会趣意書の最後の所を改訂しました。
<サイトと野性>展企画趣意書
本企画のテーマを<サイトと野性>とし、ギャラリー湯山とまつだい「農舞台」の2カ所を会場とします。
サイトとノンサイト
越後妻有「大地の芸術祭の里」には沢山の<サイト(Site=場所・活動拠点)>がつくられています。
松之山のギャラリー湯山は築後100年を経た古民家で、2006年の大地の芸術祭の「家プロジェクト」に伴いギャラリーとして改修されたものです。周囲には美しい棚田が広がっています。新幹線駅、高速道路のインターからは約50kmの交通不便な位置にありますが、都会の画廊、ホワイト・キューブ的な美術館スペースにはない好条件があります。その建物内、敷地の全てが使用でき、危険、悪臭・腐敗は不可を原則に、いかなる表現も可能です。ギャラリー湯山はそのような「ならでは」のアートの可能性の追究・展開を目指して2012年以降、春夏秋の企画を続けています。
まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」は2003年に竣工の現代建築です。拠点施設として多岐にわたる活動をしています。ギャラリー・ショップ・食堂・棚田バンク・里山ツアーなど全ての活動が「ならでは」を目指しています。その建物自体にアートが仕組まれ、周囲にはカバコフ、田中信太郎など多数の「ならでは」のアートが恒久設置され呼吸を続けています。
この二つに共通する理念・価値、大きくは「大地の芸術祭の里」にある沢山のサイト、その場所で追究されている「ならでは」の意味の一つに<サイト・スペシフイック(Site-specific)=部位特異的>があります。それはその反対語の<ノンサイト(移動可能)>と双方向的⇄に関係しています。
<サイトとノンサイト>という概念は1970年代にロバート・スミッソンによって定立され一般化してきました。この<サイト>をキーワード・切り口に世界発信をめざす絵画、彫刻、オブジェ、インスタレーション、建築、造園、ガーデンデザイン、ランドスケープ、アーキテクチャー、ダンス,メディア・アート等を生成させたいと考えています。
野性と培養
大地の芸術祭の里の各サイトで追究されている「ならでは」の価値の中核にあるものを <野性(裸形)>と仮説します。
我が国のアートの現状は多様な作品で彩られています。それを二つに大別するとアートと「アート」となります。前者は<野性(裸形)>が強く、後者は<培養(文化性)>が強いと考えます。野性は培養と双方向的⇄に関係しています。
2000年に始まる大地の芸術祭ではアートと自然・地域社会などの切り口から「野性的アート」を拓いて来たと考えます。
作者により生み出されたアートは「アート」となっていくのですが、されどアートであり、「 」でくくるか否かはその記号としての機能を突き抜けた形而上の命題です。「 」のことを考えると堂々巡りに陥りますが、「 」のことを思考の回路に据えることが重要です。
かつての前衛アートが今は人気アートになっています。前衛は野性の魅力そのものだったと言えます。「アート」の「 」が何重もの入れ子構造を成している「「アート」」があります。パソコンなどの◯メディア、×発明品を順接的に使いこなしていく「◯×アート」もあります。「 」中に閉じ込めて見せることを秘する「(?)」アートもあります。アートと「アート」を往復する双方向アートもあります。アートと「アート」の物語は絶えざる生成を続けています。
以上のように考察して来た<サイトとノンサイト>と<野性と培養>を直交軸とする座標に自らの立ち位置を探り、ユニークな視点あるアートを生成させたいと考えます。
この座標を恊働の磁場とし、作家それぞれのコンセプト、切り口を加えて展覧会をつくり上げたいと考えています。
ギャラリー湯山運営委員 堀川紀夫